World > Africa > Ghana / Nigeria | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
VARIOUS ARTISTS |
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Title | ||||||||||||||||
HIGHLIFE - HIGH UP'S : LA MUSIQUE DU GOLD COAST DES ANNEES 60 |
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Review |
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60年代のガーナとナイジェリアのハイライフを収めた2枚組コンピレーション。全48曲からなる本盤は、アフリカ音楽研究家のジョン・ストーム・ロバーツが所有する音源から、RFI (Radio France Internationale)でDJをしていたMCイバこと、イブラヒム・シッセが選曲したもの。ライナー・ノーツにはハイライフの歴史についての記述はあるものの、アーティストや楽曲にかんするデータがなく、そのうえ曲の配列もまったく大系づけられておらず、どれがガーナでどれがナイジェリアなのかさえはっきりしない。また、すべて60年代録音とあるのもまちがい。ディスク1が“ハイライフ・バラード”、ディスク2が“ハイライフ・スピード”となっていて、前者には静かめの曲、後者にはダンス系の曲を配置したということなのだろうが、一概にそうともいいきれずあまり意味にこだわる必要もない気がする。DJらしく音楽そのものを楽しんでもらうことに主眼においた構成ということだろう。 じつは、ここでの音源はすべてロバーツ主宰のレーベル、オリジナル・ミュージックがリリースした全39枚(サンプル盤を除くと38枚)中、質量ともにもっとも充実していた西アフリカ関係のCD11枚からピック・アップされたもの。初出を収録曲数の多い順に列記すると、"TELEPHONE LOBI : MORE GIANTS OF DANCEBAND HIGHLIFE" (OMCD 033) (10曲)、"I'VE FOUND MY LOVE" (OMCD 019)(9曲)、"GIANTS OF DANCEBAND HIGHLIFE" (OMCD 011)(8曲)、"AZAGAS & ARCHIBOYS" (OMCD 014)(6曲)、"IGNACE DE SOUZA" (OMCD 026)(4曲)、"MONEY NO BE SAND" (OMCD 031)(4曲)、"AFRICA DANCES"(OMCD 016)(2曲)、"YORUBA STREET PERCUSSION..." (OMCD 016)(2曲)。そのほか、オリエンタル・ブラザーズ関係の"HEAVY ON THE HIGHLIFE"(OMCD 012)と"DO BETTER IF YOU CAN"(OMCD 034)から1曲ずつ。最後までわからなかったクルー・ヤング・スターズ・リズム・グループは"AFRICAN ELEGANT"(OMCD 015)からの1曲であった。 1960年代半ばにルンバ・コンゴレーズに取って代わられるまで、ハイライフは西アフリカのポピュラー音楽シーンにおいて絶大な影響力を持っていた。そんな全盛期のハイライフを知るうえで、オリジナル・ミュージック盤、とくに前4枚は必携といえるのだが、残念ながら、オリジナル・ミュージックはすでに活動を停止してしまったため、いまでは入手がたいへん難しくなっている。その意味で、現在も入手できる本盤の価値はいやが応にも高くなった。 |
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(11.11.02) |
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